続がん50話 看護・薬剤編
04 納得して治療を
山田眞佐美
皆さんはご自分あるいはご家族ががんと診断されたら、告知を希望されますか。
5年前に父が前立腺がんと診断された時、正直なところ告知することにためらいがありました。やはり良い知らせではありませんし、がんと聞いて落ち込んでしまうのではないかと思ったからです。しかし、主治医から「がんと知らせずに治療はできない」と言われ、確かにその通りだと思い、主治医から告知してもらいました。父は主治医の話を淡々と受け止め、治療が始まってからも混乱なく日常生活を過ごすことができました。
がんの治療は、まず患者さんご自身が十分な説明を受け、ご自分の病気をよく知ってそれを受け入れるところから始まります。告知されれば当然、気が動転します。主治医から診察結果の説明を一人で聞くと、正しく理解できないこともありますので、ご家族や信頼できる方と一緒に受診されることをお勧めします。
患者さんには「自分の病気や治療の内容を知る権利」と同時に「知らないでおく権利」もあります。告知に関する希望があれば、あらかじめ主治医に相談されると良いでしょう。
ご自分の身体に関する正確な情報を知り、そのうえでどうすることがベストなのか、主治医とよく相談し、納得して治療を受けていただくことが大切です。私たち看護師は、主治医と患者さんのやりとりをいつも身近で見守り、患者さんが話しやすいような雰囲気づくりに努めています。
