情報提供:大阪府立成人病センター

大阪がん情報提供コーナー

続がん50話 看護・薬剤編

23 痛みを和らげる

大阪府立成人病センター集中治療室・副看護師長
石原直子

集中治療室(ICU)は、手術直後の患者さんや入院中に状態が不安定になった患者さんに、集中的に治療、看護を行う病棟です。ICUに入られる患者さんの身体には、緊急事態に備えて心電図などのモニター類が装着されます。また、点滴や傷の部分にたまった液を体外に出すための管などが入ります。ICUの看護師は患者さんの状態の変化やモニターの観察を頻繁に行います。

手術後はほとんどの患者さんに痛みが伴いますが、我慢する必要はありません。痛みを我慢していると、血圧が上がったり、深呼吸ができなくて息苦しくなったり、痰(たん)をうまく出せないことがあるからです。

手術後の痛みを和らげるためにはさまざまな方法があります。例えば、胸やおなかの手術を受ける人には、手術の前に背骨の硬膜外腔(がいくう)というところに細いチューブを入れ、手術後、数日間はそこから鎮痛剤を注入します。これによって多くの患者さんに鎮痛効果が得られます。それ以外に坐薬(ざやく)や注射の鎮痛剤も使用します。

しかし、痛みの感じ方には個人差があるので、痛みがつらい時には我慢せず、遠慮なく看護師に伝えていただけるように患者さんには説明しています。

ICUの看護師は、痛みに対して鎮痛剤を使用するだけでなく、楽な姿勢に体の向きを変えるお手伝いや、腰や背中のマッサージなど、患者さんができるだけ苦痛なく過ごし、少しでも早く回復していただけるように努めています。