続がん50話 看護・薬剤編
02 薬剤師を知恵袋に
桝喜惠
これまでの薬剤とはまったく異なる働きをする分子標的薬などの新しい薬が登場し、従来の抗がん剤を新しく組み合わせることなどによって、抗がん剤の治療効果は向上しました。だからこそ、より一層安全な使用が求められています。
そこで、私たち薬剤師は詳細ながん治療情報を収集・分析し、薬の使い方が科学的な根拠に基づいたものであるかを常にチェックしています。
私たちの病院では、処方された薬が正しく使用されているかを厳密に確認したうえで、外来患者さんの抗がん剤注射薬はすべて薬剤師が無菌状態の部屋で調製しています。
新薬の開発に協力することも医療機関の大切な役割の一つです。臨床試験にご協力くださる患者さんの安全を守り、データの信頼性を保つため、薬剤師の資格を持つ「治験コーディネーター」を育成しています。
入院患者さんや外来で抗がん剤の治療を受ける患者さんと薬剤師が面談し、薬の効き目や副作用、使用上の注意などを説明しています。薬について心配ごとや疑問がありましたら、遠慮なく薬剤師をご利用ください。薬剤師はあなたの「薬の知恵袋」ですから。
入院患者さんの抗がん剤もすべて薬剤師が調製すること、副作用の予測・早期発見技術の開発、遺伝子治療や先端的な臨床試験への貢献などが今後の目標です。
このシリーズでは、患者さんのお役に立つ治療法や薬の情報を順次、紹介していきたいと思います。
