続がん50話
06 女性に多い種類
井岡亜希子
がんは2~3人に1人がかかる病気です。がんの種類によって予防や治療法は異なり、また、性や年齢によってどのようながんが多いのかも異なります。今回は女性のがんに注目してみましょう。
女性で最も多いがんは乳がんで、すべてのがんの17%を占めます。次に大腸がん(全体の16%)、胃がん(全体の13%)と続きます。
年齢別ではどうでしょうか。25~54歳では乳がんと子宮がんが1位と2位を独占し、すべてのがんに占める割合は50%を超えます。特に25~34歳では子宮がん、35~44歳では乳がんが約40%も占めており、若い女性では乳がんと子宮がんがとても多いのです。幸い、これらのがんについては、マンモグラフィーを用いた乳がん検診(40歳以上、2年に1回)、細胞診を用いた子宮頸(けい)がん検診(20歳以上、2年に1回)による早期発見・早期治療が有効です。また、たばこにより発がんのリスクが高まると言われていますので、禁煙や防煙も重要です。
若い時からがんを身近な病気ととらえるのは難しいかもしれません。乳がんでは、母親や姉妹に乳がん患者がいる、初経年齢が早い、初産年齢が高い、中高年での肥満などが発病の危険性を高めます。また、子宮頸がんでは、ヒト・パピローマウイルスの感染の原因となりうる若年からの性交、性的パートナーが多いことなどが発病の危険性を高める原因です。これらに当てはまる人ほど、禁煙やがん検診などで病気から身を守ることが大切です。
