続がん50話
26 家族へのサポート
寒川恵里子
がん患者さんのご家族は、治療経過のさまざまな場面で不安になり、落ち込む患者さんを一番近くで支えていくことになります。
また、がんの発病でこれまでの生活パターンや家庭での役割分担、経済面が大きく変化します。ご家族は不安な患者さんを支えることに精いっぱいとなり、自分のことにまで気が回らず、ストレスを感じていても、「ここは私が頑張らなければ」と、ついつい無理をしがちになります。
ご家族には患者さんと同じくらい、あるいはそれ以上に負担がかかってくるのです。不安や落ち込み、恐怖感を抱える「第二の患者さん」とも言われています。
「(がん患者さんが)病気のことで精いっぱいなのに、心配をかけたくない」という思いで、ご自身のこころのつらさを表に出せない、または出さないご家族がおられます。
相談支援センターでは、ご家族とも面談する機会が多くあります。ぜひご自身のお気持ちもお話しください。私たちは、患者さんと同じく時間をかけて気持ちをお聴きし、一緒に考えます。ご家族の存在は、治療をしていくうえで何よりも患者さんのこころの支えになります。そのご家族が参ってしまわないように、適切なこころのサポートを受けていただきたいと思います。
