続がん50話
24 長期療養を支える
川田美也子
がんの療養を続ける時、治療方法や医療機関の情報とともに、医療費、仕事や学校のこと、退院後の自宅での生活などが心配になってきます。
がんの治療が長期になり、障害を持って生活していかなければならない場合もあり、退学や退職という問題も抱えることもあります。このため、健康保険など、いろいろな社会保障制度を利用することができます。
例えば、喉頭(こうとう)がんで喉頭を摘出して声が出なくなった患者さんは、手術を受け、医学的な治療が終了してから、第2の声を得るためのリハビリテーションが始まり、支障なく日常生活や社会生活が送れるようになるまで、患者会や身体障害者手帳など、多くの社会資源の支援が必要となります。
長期にわたるがん患者さんの療養生活を支える社会資源として、「健康保険高額療養費制度」「健康保険傷病手当金」「小児慢性特定疾患制度」「身体障害者手帳」「障害年金」「介護保険」「生活保護」や、公的な制度以外にも民間ボランティア団体の支援制度や患者会の相談窓口などがあります。
療養していて悩みや心配事がありましたら、現在受診されている病院の相談室に相談してください。相談室では、患者さんが適切な社会資源を活用し、安心して療養できるように支援してくれると思います。
病院に相談室がない場合は、地域のがん診療連携拠点病院の相談支援センターで受け付けていますので、利用してください。
<長期療養生活を支える>
- 健康保険高額療養費制度
- 健康保険傷病手当金
- 小児慢性特定疾患制度
- 身体障害者手帳
- 障害年金
- 介護保険
- 生活保護
- 民間ボランティア団体の支援制度
- 患者会の相談窓口
- その他
