情報提供:大阪府立成人病センター

大阪がん情報提供コーナー

続がん50話

10 予防の6カ条

大阪府立成人病センター調査部長
津熊秀明

この連載では、これまでがんの統計や生活習慣との関連、検診の意義などについて説明してきました。今回は、それらを「がん予防のすすめ-6カ条-」としてまとめました=表。

第1条は禁煙と防煙で、がん予防には最も大切です。たばこの煙を吸わないためには、個人の心掛けだけでは限界があり、職場や飲食店を含め、無煙環境を整備する必要があります。

第2条は、症状がなくとも定期的にがん検診を受けることです。特に、胃X線検査、便潜血検査、マンモグラフィー、子宮頸(けい)部擦過細胞診による検診には大きな効果が期待できます。

肝がん予防(第3条)には、まず肝炎ウイルスチェックが大切です。陽性の場合には専門医を受診し、インターフェロンなどによる抗ウイルス治療の適応を見極め、治療を受けることです。

第4条のお酒については、適量なら長寿につながるとする報告もありますが、がんの予防効果はなく、むしろ飲酒によるリスクの増大は明らかです。一日に男性は1合(日本酒換算)、女性は半合までにしておくのが賢明です。

適度な運動・適正体重の維持(第5条)は、循環器疾患だけでなく、がん、特に増加傾向にある大腸がんや乳がん(閉経後)、子宮体がんの予防にも大切です。

第6条は食事です。塩分を控えめに、野菜を多くとってください。

これらを日常の生活で実践いただくことでがんのリスクはかなり減ることになります。

がん予防のすすめ -6カ条-
第1条禁煙と防煙(がん予防への第一歩)
第2条迷わず受けよう胃・大腸・乳・子宮頸がん検診
第3条肝がん予防(まずは肝炎ウイルスチェック)
第4条お酒(飲むなら男性一日1合、女性半合まで)
第5条適度な運動と適正体重の維持
第6条食事(塩分少なく野菜多く)