情報提供:大阪府立成人病センター

大阪がん情報提供コーナー

がん50話

08 早期発見へ乳がん検診

大阪がん予防検診センター乳腺検診部部長
相川隆夫

現在、日本人の食生活や生活様式の欧米化に伴い、乳がんになる率やその死亡率は増加しています。欧米では、乳がんになる率は変化していませんが、死亡率は減少傾向に転じています。   これは、これまで数十年来行われてきた「マンモグラフィ検診」の効果だと言われています。マンモグラフィ検診によって早期乳がんの発見率が高くなり、助かる人が多くなったものと思われます。乳がんも他臓器のがんと同様に、早期の小さい時期に発見することで術後の生存率が上がり、手術方法も以前のような乳房切除ではなく、乳房温存術が行われるようになっています。   乳がんは体の表面の乳腺内にできる「しこり」として触れることができるので、何か異常があれば自分でも分かります。   このことが、自分の手で触れる自己触診が重要であると言われる大きな理由です。しかし、たとえ医師が行っても触診には限界があり、マンモグラフィや超音波検査を併用することが早期乳がんの発見率の向上に欠くことはできません。   日本では、2004年の厚生労働省の通達によって、自治体では40歳以上の乳がん検診は2年に1度の視触診とマンモグラフィの併用が原則になり、本格的にマンモグラフィ併用検診が始まっています。   自分の乳腺に関心を持ってもらう意味も込めて、この機会に一度マンモグラフィ併用検診を受けていただきたいと思います。