情報提供:大阪府立成人病センター

大阪がん情報提供コーナー

がん50話

40 急性白血病の特徴

大阪府立成人病センター血液・化学療法科副部長
吉田均

白血病は赤血球、白血球、血小板の元になる「造血幹細胞」が腫瘍(しゅよう)化して無制限に増殖するために起こる「血液のがん」です。病気の進行の早さから急性白血病と慢性白血病に分けられます。今回は、急性白血病の話です。

白血球は骨髄球系細胞(好中球、単球)とリンパ球に大きく分けられます。骨髄球系細胞の造血幹細胞が腫瘍化したものは急性骨髄性白血病、リンパ球の造血幹細胞が腫瘍化したものは急性リンパ性白血病と呼ばれます。 造血幹細胞がどのようにして腫瘍化するのかについてはいまだに明らかにはなっていません。また、白血病の発症に関係があるとされている生活習慣や環境などは現在のところありません。

急性白血病の症状は、造血が行われている骨髄で白血病細胞が増殖することにより、正常の造血が行われなくなることにより生じてきます。

正常な白血球が作られなくなるために、さまざまな感染症にかかりやすくなります。赤血球が作られなくなると、少し動いただけで息切れや動悸(どうき)がする貧血症状が出てきます。また、出血を止める働きを持つ血小板が作られなくなると、ちょっとしたことで出血したり、血が止まりにくくなったりします。

病気が進行してくると、骨の痛みやリンパ節、肝臓、脾(ひ)臓が腫れるといった症状が出ることもあります。

体調に異変があれば、早期に近くの医療機関を受診しましょう。そして、白血病が疑われたら、速やかに専門医のいる病院で精密検査を受けてください。

急性白血病の治療は、抗がん剤による化学療法や骨髄移植療法の進歩により飛躍的に向上しており、治癒が期待できる病気です。