情報提供:大阪府立成人病センター

大阪がん情報提供コーナー

がん50話

37 骨の悪性腫瘍

大阪府立成人病センター整形外科医長
浅井達哉

10代の若者の手足や腕、ひざの周りなどにしつこい痛みがある場合、骨の悪性腫瘍(しゅよう)が隠れている場合があります。骨肉腫がその代表で、初期から痛みが出現し、徐々にひどくなっていきます。痛みが出て病院で受診してもレントゲンに変化がないことがあります。しかし、痛みが徐々にひどくなってきたら、きちんと主治医に訴え、MRIなどの精密検査を受けましょう。

10代の子供たちはスポーツや遊びに夢中だったり、病院に行くのを嫌がったりして、発見・治療が遅れることがあります。最も大事なことは痛みを我慢しないことです。

現在、骨肉腫の治療成績は化学療法の進歩に伴い飛躍的に向上しています。肺への転移がなければ、5年生存率は約80%前後に達しています。また、骨肉腫というと、腕や足の切断をイメージしてしまいますが、人工関節や自分の骨を再利用する処理骨移植などの手法により、手や足を切断せずに治療できるようになりました。

骨肉腫をはじめとする「骨のがん」は、早く治療すれば治る可能性の高い病気です。若い方だけでなく成人の方でも、長引く痛みや徐々にひどくなる痛みがある場合はためらわずに整形外科を受診してください。