がん50話
02 効果的な禁煙方法は?
田中英夫
前回は禁煙によるがん予防効果についてお話しました。今回は禁煙を成功させるために有効な「3つの鍵」について紹介します。第1の鍵は禁煙開始日を設定すること。「そのうちに止めよう」では、いつまでたっても禁煙することはできません。時間的・精神的に余裕がある期間や自分の誕生日、結婚記念日などの節目の日を開始日にするのもいいかもしれません。禁煙開始日を手帳やカレンダーに記入し、禁煙への気持ちを高めていくことで、確実に禁煙を始められるようにします。第2の鍵はニコチンの離脱症状とその対処法を知ること。ニコチン切れによるイライラ感などの離脱症状は禁煙開始後2~5日目あたりがピークで、多くの場合2~3週間後には消失します。症状は深呼吸や氷を口に含むなどの対処法で緩和できますが、症状が強い場合は薬局で禁煙補助剤のニコチンガムを入手するのもいいでしょう。第3の鍵は再喫煙を防ぐコツを身につけておくこと。タバコに本当に無関心になれるのは、禁煙後半年~1年程度経ってからと言われています。この間の再喫煙を防ぐための対処法として、①タバコを吸いたくなる場所や喫煙者に近づかないなど、喫煙しやすい環境を変える、②食後はすぐに席を立つ、コーヒーは控えるなど、タバコに密着した行動パターンを変える、③手持ち無沙汰にならないよう、庭いじりやビデオ鑑賞など、喫煙とは別の行動に置き換える、などがあります。
なお、平成18年4月から、医療保険を使った禁煙治療が始まりました。5回の通院で医師が禁煙の導入から実行、維持までをサポートしてくれます。禁煙を確実にしたい方は、インターネットなどで禁煙治療を実施している最寄りのクリニックを探すとよいでしょう。
