情報提供:大阪府立成人病センター

大阪がん情報提供コーナー

がん50話

14 検査で早期発見を

大阪府立成人病センター消化器内科医長
東野晃治

内視鏡による大腸ポリープの切除

大腸がんの予防には早期発見・早期治療が重要です。   早期発見のための最初の検査が便潜血検査です。定期健診や大腸がん検診の検査項目に含まれていますので、特に40歳を過ぎた方は年に1回必ず受けることをお勧めします。   便潜血が陽性の場合は、大腸内視鏡検査や注腸検査を必ず受けて、がんやポリープの有無を確認してください。最近では内視鏡機器が進歩し、苦痛を軽くするさまざまな工夫がなされています。   スコープの三次元形状をモニターに映し出すコロナビシステムや、スコープの硬さを調節して屈曲の強い部位では軟らかく、力を伝えたい部位では硬くすることで挿入時の痛みを軽減する硬度可変式内視鏡などは優れた診断ツールです。   また、拡大内視鏡を使うと、表面の模様を細かく観察でき、そのポリープが腫瘍(しゅよう)かどうかを診断できますし、がんの進行度も診断できます。しかし、最近話題のカプセル内視鏡はまだまだ画質が粗く、胃や大腸では内視鏡検査に取って代われる道具ではありません。   大腸がんはポリープから発生するものが多く、がん化に時間がかかります。ポリープの段階で治療することで、大腸がんの発生が7~8割も減少するという報告もあります。6ミリを超えるポリープはがん予備軍と考え、内視鏡で切除します。しかし、5ミリまでのポリープは、急激に大きくなることはまれなので、切除せずに2~3年間隔でフォローします。   早期発見・早期治療のために年1回の便潜血検査を受けましょう。